ノリコのお布団で添い寝ブログ

ファンシーな煩悩のOLさん

田舎町の憂鬱

私の地元は誰がどう見ても立派な田舎だ。

数年前、友達がHanakoを持ってきた。
カフェ特集みたいな記事だったが、あろうことか私の地元がクローズアップされていた。

この記事のさらに数年前から、なぜか地元ではカフェが乱立し出し、対人口比では相当のカフェ天国だったと思われる。

しかしカフェ以外無いのだ。

田舎といえば、郊外型ショッピングセンターとドンキホーテ、ラウンドワンとファミレスしか若者の娯楽はない。
いや、ホントに。
ごめん、居酒屋もあるか。

そんな片田舎に突如、昼間の時間を楽しめる飲食店が乱立とはこれいかに?

とりあえず土地は安い、野菜も安い。
それくらいしか思いつかない。

でもまぁ、帰省した時なんかはたまに利用してますよ。
で、実際地元に住んでる同世代は今だにカフェ群にお金を落としているんだろうか?

FBなんかを覗く限り、現状まだまだ儲かってはいる模様。

しかしやっぱり田舎だから、地元人口の多くを占める年配の方はこのカフェ乱立現象をどう思っているのか。

年配の方と話した時に聞いてみた。
薄々そんな気はしたが、やっぱり、嫌なんだという意見があった。

田舎のコミュニティって、例えて言うなら幼稚園や保育園が一緒の子がいたならば、その後一度も会わなくたって自動的にどこで何をしているのかが高頻度で伝わってくる。そういうモノである。

合コンに行けば初対面の人に「お父さん元気?」とか聞かれちゃう。
そういう世界なのだ。

そこで生活するある程度の年齢の人々って、生活圏内のニンゲンをある程度把握することが安心に繋がっているんだと思う。
わたしはそれ自体は悪しき習性ではないと思う。

そもそも観光客のくるはずもない田舎町なら日本全国このような発想の住民が多多数なんじゃないかと思う。

簡単に言えば、PTAだの町内会だの自治会だのがまだまだ機能してる場所なのだ。

ところで、こういった突然のおしゃれスポット化を手放しに喜べない人達にとって、観光客慣れしていないというのは勿論のこと、得体のしれない若い衆が雑誌片手に街をうろつくこと自体がどうにも気味が悪く感じるらしい。

なかなか面白かったのは
「ハタチやそこらの兄ちゃん姉ちゃんが、みんなカメラ持ってな。リュックしょってんだよ。で、みんなメガネなんだ。あとはちょっとまえはアレだ。姉ちゃんはだいたいお団子頭だ。」
というご意見。(だいぶ前に聞いた話だから、今は多少ファッションは変わってるかもね。カメラは相変わらずだろうけど。)

恐らく個性を良しとするであろうジャンルの若者すら、ステレオタイプであることの証明も同時に出来てしまったわけだけど。
中高年から見たら、似たような若い衆がなにやら集まってきて気持ち悪いってのも本音かもしれない。

でも地元住民と最も揉めやすいものは、出店場所の住民のコミュニティだと思う。
自治会、町内会…市町村にも寄るのかもしれないけど、思ったよりいろんな事を決めたり伝達したりしているらしい。

これに入る入らないで揉めてるお店って多いんじゃないかな…。
まぁ、実際「この町内のゴミステーション使わないんで、自治会入りません。自治会費払いません!」とかなんとかタンカ切って揉めてたとこもあったみたいだけど。

なんだろうね。
郷に入っては郷に従えというじゃない。
こんな中高年の多い町で、そういうのを嫌いがちな人間にツバ掛けるようなマネして、誰を相手に客商売するんだろうね?
とか思っちゃうよね。

若い衆と観光客目当てに商売すんの?
それとも趣味でやってるの?
カフェブーム、もうすぐ終わるんじゃない?
…ホントに大丈夫?



今度機会があったら、経営陣に聞いてみよう。
なぜココなのか。なぜカフェなのか。
それこそステレオタイプの答えだったりして、ね。

なにも無い町だけど、意外と面白い人間模様はあるからまた改めてそれは書いてみようかな。