ノリコのお布団で添い寝ブログ

ファンシーな煩悩のOLさん

ズートピア

今年初映画館だったと思うけどまさかのズートピア。

感想としては、アメリカで評判いいらしいというのもなんとなくわかる。
日本でも見る人を選ばず、なんというか全年齢層の方がそれなりに楽しめる作品なんじゃないかと。

やたらに正義感の強い農家の娘、うさぎのジュディちゃんが初のうさぎ警察官になる夢を叶え…たけれども挫折に挫折を重ねる日々。
ひょんなことから街で頻発する失踪事件の捜査をすることになるも、彼女はあれだけ夢に見た警察官の辞職を掛けての崖っぷちの捜査の始まり…という、割と王道のマンガ的ストーリーでございます。

キャラクターのサイズが統一されていなくて実際の動物のサイズ比に近いのも、連なって出てくるレミングだったり思わず遠吠えする狼だったり、動物の習性をストーリーに折り込んだりも、この脚本でしつこく説いている「他を認める」の材料としては充分すぎるほどで、そのまんま、現実世界での人種や人間そのものの多様性を表している。


幼馴染のキツネとの再会の下りはちょっと説明不足な気もするけど、一般的に言われていること(例えば悪童の悪童たる背景的な)をベースに考えれば「まあなんとなく察する通り」なんだろう。
もしかしたらそこに敢えて含みを持たせたのかもね。
明確なストーリーを語って無いのは、観客の私史に基づいて自身を省みることを促しているのかしらとも。

なんていうかコレ、感想を文章に起こせば道徳の教科書みたいな話である。
(余談だが、道徳といえばNHKの「のびのびノンちゃん」。あれも動物だったな…今の若い子は知らないだろうけど。)
アーティストが政治的社会的メッセージを表明したり、実家からスマホにテレビ電話がある(そのスマホも林檎ならぬ人参だったり。)のは今っぽいエッセンスだな。
「色んな個性を認め合おう」
「先入観はイクナイ!」
「情けは人の為ならず」
「夢は努力の先にある」

ふむ。子供でもこさえたら寝なべに見せてやろう。