厨二病
今週のお題「2020年の私」
中学生の頃、「○○年後のわたし」みたいな作文を書かされた。
厨二まっさかりだったわたしは思いの丈を存分に作文用紙にぶちまけた。
概要としては
「都会の暮らしに疲れ、40を手前にして田舎に隠居する」
「都会でたぶらかしたパトロンが月に一回会いに来る」
「毎日着物を着て暮らす」
「将来は孫を甘やかしたいので養子をもらう」
「家は小さな庭のある純和風の平屋。俗世の喧騒を絶つためにテレビは置かない。」
「黒猫か柴犬を飼って、愛でる」
何に影響されたのか今となっては全く想像も出来ないが、厨二らしい微笑ましい作文だと思う。
さぞ誇らしげに担任に提出したことだろう。
数年後驚愕の事実を知る。
ある日親に「おまえさ、あの作文何書いたんだ?」と聞かれた。
そんなもの書いたことも忘れかけていた。
というか、なんでそんなものを書いたことを父は知っているのか。
よくよく話を聞いてみたら
厨二真っ盛りの微笑ましい作文を書いたばっかりに
父は職員室に呼び出されていたのだ。
ただ、担任も内容までは伝えなかったらしく「もう少し年齢に見合った将来の夢や希望を発想して欲しい」とかなんとか言ったようだけど。
蘇る記憶、そして知った衝撃の事実のため、適切な回答が思い浮かばない。
正に「はわわ」な表情をしていたら察してくれたらしく
「まあお前だしな。ロクな事書かないのは分かってるけど。あんまり変なモノばっかり読んでるんじゃねぇぞ!」
ここへ来て追い討ちをかけるように、父がわたしの所有する書物をある程度把握している事を知るという、まさに鞭打たれる死者の心境。
で、その作文に
「40を手前にして」って書いてあった。
今でいうアラフォーだろう。
2020年、わたしはアラフォー真っ只中である。
つまり、2020年、もしかしたらわたしはどこかの田舎町の日本家屋で柴犬撫でくりまわしながら慎ましやかな生活を送っているかもしれない。
まずはパトロン探しから始めよう。