ノリコのお布団で添い寝ブログ

ファンシーな煩悩のOLさん

サイタマノラッパー

今更ながら見てみた。

青臭くて観てられないかも、と思ったけど、片田舎でくすぶる冴えない若者たちの全体的に漂う煮え切らない感、閉塞感にニヤニヤしていたら結局観切ってしまった。

わたしも出身が関東の片田舎だからだろうか。なぜか謎のB系の若者はやっぱり少なくない。とにかくこのダサさが懐かしいような気がしてしまう。

市民の会でのライブ後のシーン。
世間はやっぱりカタギの仕事に着かず、音楽なんてやってる若者に冷たい。
当たり前だ。働け。
大人には相手にされず、ヤンキーには喧嘩を売られ。AV女優になるも都落ちした同級生にもバカにされるグズグズ感。
青春映画に相応しいキャラクターだろう。
散々世間に見下されているのに、世の中の理不尽を吠えるようなジャンルの音楽をやっていながら、いいライムのネタが思い浮かばないとか。
そういう、ゴミみたいなプライドを捨てきれないまま、ますます息詰まる展開。

ラストもラストで最高にくすぶったまんまの盛り上がり。
本当にダサいし本当に情けない。
なのになんだこのラストのそわそわ感。

こういう青春が無かったから泣かないけど、一人じゃつまらない、みんなでなんかしよう!って青春があったらわたしも泣いちゃうかもなぁ。


青春映画はやっぱりクズが主役、さえないヤツが主役のほうが面白い。
2は女子が主人公か。
こんど観てみよ。