ノリコのお布団で添い寝ブログ

ファンシーな煩悩のOLさん

オンリーゴッド

どうかしてるぜ?カッコいいんだぜ?

ごめんなさい。まだドライブすら観ていないので、レフンさんの作品はこれが初見であります。
でもびっくりした。残像のように眼瞼に残る映像美と、あって無いような脚本、チャンの歌声、カーチャンのキチガイっぷり。
ドロッドロに混じっていて匂い立つというより生臭い臭気に充ち満ちている。
なかなか落ちない風呂場のタイル目地のカビのように、ぬるんと脳内にこびり付く感覚!

ストーリーは凄く簡単で、異国でムエタイジムやってるアメリカ人兄弟の、暴力的なロリコン兄貴が買った少女を殺してしまう。
で、ここから面倒な人間がちょこちょこ出てきては復讐し合うというお話かなー。

原題だと、オンリーゴッドフォーギブスだよね。邦題はフォーギブス無いけど。
邦題だと、えーと…神様だけがどうするの?っていう。
神様だけが許す、のか神様だけに許される、なのかあんまり英語知識が無いわたしにはわからんちんですが。
でも、これを観たら引き起こした惨劇を神に赦しを乞うというより、(わたしは)神様だけに許されることそのものが復讐なのかな、と思ってみたり。
この映画で無敵のキャラクターであるチャンが次第に神々しくも観えてくるし。
チャン以外に復讐を目論むキャラクターは尽くチャンに破れてゆくわけで。
チャンの強さは一体どこにあるのか。それは全く語られないからこそ、チャンの神々しさは映画が進むに連れてどんどん増してゆく。
そりゃ、異国の強靭な戦士に出会ったら「こいつ…ただモンじゃねぇわ」ってなるよね。

そう考えたら邦題のオンリーゴッドを「神でしかない」と考えるとしっくりくるのかも!なんて。

とにかく観てないヤツは早く観なさい。
そういえばDUNEのインタビュー映像にもレフンさん出てたな。
割とスマートで理知的な印象だったけど、こんな映画作るのか。
ただモンじゃねぇわ。