ノリコのお布団で添い寝ブログ

ファンシーな煩悩のOLさん

小さなお茶会

こわいゆめをみて寝れなくなってしまったのでようつべ徘徊の果てに懐かしいものを見つけた。

これ見たことある人は多いかも。
1988年ということは、わたし四歳の頃か。

今日取り上げたいのは上の曲…ではなく、流れてるアニメーションのネコちゃん達について、です。
そう。ふたり(二匹)が今回お話しする「小さなお茶会」の主人公なんです。
このネコちゃんたちのモコモコが旦那さんの「もっぷ」一回りコンパクトなのが奥さんの「ぷりん」。

ただひたすらにこの夫婦の生活を描いてるだけ、なんだけど。
もうね、わたしこの漫画大好きなんですよ。
こんなにぼんやり読めて癒される漫画はなかなか無いです。

絵柄が果てしなく優しいのは勿論なんですが、旦那さんのもっぷは職業が詩人(猫だけど)なんですね。
今あんまり使わない表現だけど、正に「おてんば」な少女のまま大人になったような奥さんのぷりんとのやりとりだったり後半誕生する娘の「ぽぷり」に対する心情描写が、ボーッと読んでてもたまにグッと来るんです。
というか、わたしはこれ娘まで誕生するって知らなくて、最終話までふたりだけの世界がベースの話で行くもんだと思い込んで読み始めたので、ぷりんが妊娠したあたりで仰天して出産するまでちょっとドキドキしたものです。

この夫婦はどっちかの突然の提案にもう片方も乗っかって、ふたりでやってみる、みたいなパターンの話がたまにあるんですが、そういう事も臆せず言えて実行できるって当たり前なんだろうけど凄く羨ましいとか、動画宜しく頬にキスしてるシーンが出てきて平成にこんなもん読ませんな(照)みたいに気恥ずかしくなったりとか、ぷりんが突然コンプレックスで塞いでしまって、でももっぷが優しく言葉を掛けてて「そんな男見たことねぇよ!根暗は無価値な勢いで吐き捨てる男しかいねぇから!」みたいな、なぜかこっちがうわぁ〜!ってなるようなシーンだとか…


要は孤独な単身者クラッシャーな内容のとても多い漫画なんですよ。
でも滅多打ちにされるかと思いきやそんなことが全然なくて、本当に世知辛い現代日本をひとり遠泳しているわたしたちでさえ束の間のファンタジーに連れ出してくれる力がある作品です。


例えば、男女共、妙齢の孤独な単身者は、大して仲良くもない知人の結婚式で流れてくる、福山雅治家族になろうよ、にちょっと傷付くこともあると思うんですよ。
嫉妬じゃない、悔しいわけじゃない、なんか自分がフワフワしちゃってるような、そんな不安定な気持ち。
そんな時こそ、わたしは敢えてこれを読んで欲しいです。