君のせいで死んだのだと言われたことが君にあるのだろうか
あんなに拘っていた仕事の事からも解放された。
耳元で霜柱を踏んでいるようなサクサクした音が響く。こみ上げる胃酸にじじじと燃える胃のあたりをもってしても、わたしのシアターで観客のいない映画は延々と流れているのだ。
良心の話をしなくてはならない。
自分を責め続けることがわたしの唯一の良心である。
最近のわたしは鏡を見ると見覚えのない顔をしている。
知らない自分を責め続ける。この知らないわたしも、早く透き通ってしまえばいいのにと誰かが望んでいる。
枝が葉脈のようで気持ちがいい